株式会社えぞいち:保険代理業
弊社がBasic Cultureを制作させていただいた株式会社えぞいちの専務取締役 小比賀 慎 様にお越しいただき、Basic Cultureの制作過程や実際に使用してみた感想を伺いました。
−なぜBasic Cultureを作ろうと思ったのですか?
えぞいち 小比賀専務:企業理念や経営方針、各種規定などを一冊のブックにまとめられるという点に、大きな魅力を感じたからです。保険代理店ということもあり、社内には細かな規程や制度が数多くあるのですが、別個に管理されているため、すべてを瞬時に把握することは困難でした。そのため、部下から質問や相談を受けるたびに、膨大なファイルの中から必要な情報を探さなくてはなりませんでした。こうした問題を解決し、かつ企業理念の浸透やマネジメントの効率化にも効果があるということで、制作を依頼しようと決めました。
−たしかに保険代理業ならではのお悩みですね。何かある度にひとつひとつファイルを探して…となると、大きなタイムロスになりますよね。こうしてお話を伺うと、それぞれの社員が自己完結できるツールの重要性を再認識しますね。
Basic Cultureを作る過程で苦労したことはありますか?
えぞいち 小比賀専務:ブックの制作は貴社に進めていただきましたので、負担はほとんどありませんでした。しかし、評価制度や各種規程などの資料を用意し、抜粋する箇所を選定する作業はやはり大変でした。それぞれの資料を読み込み、一つひとつ情報を精査する作業は普段あまりないので、もっとも苦労した工程だと思います。しかし、完成したBasic Cultureを改めて見返してみると、案外、情報を過度に集約している部分もあるので、来年度の更新では今回のブックをベースにボリュームを見直していきたいです。
−貴社の場合は、規程や制度に関する資料が膨大だったことが印象的でした。その中から掲載内容を精査するのはとても大変だったと思います。本当にお疲れさまでした。
Basic Cultureを受け取った際の社員の皆さまの反応はいかがでしたか?
えぞいち 小比賀専務:Basic Cultureを導入するにあたり、10月上旬に説明会を実施したのですが、一人ひとりの社員がとても真剣に説明を聞いておりました。会社が何か新しいことを始めると、社員に警戒心を抱かせてしまうという話を聞くこともありますが、弊社の場合は前向きに受け取っていただけたので安心しています。また、説明会では氏名欄に記名する時間を設けたのですが、実際に書き込むことにより所有意識が生まれ、これからも大切に使っていきたいと話す社員が多かったのも印象的でした。
−やはり社員の皆さまに受け入れていただけると安心しますね。また、名前を書き込んだときに「大切にしよう」という思いが生まれたという話は、本(紙)の良さでもありますね。新しい気づきをありがとうございます。
社内ではBasic Cultureを普段どのように活用されていますか?
えぞいち 小比賀専務:Basic Cultureの導入研修研修でご紹介いただいた「シェア会」を実践しています。シェア会というのは、弊社の場合、行動指針を達成するために自らが行った行動や挑戦などを社員同士で共有する時間のことです。定例ミーティングの時間にブックを持ち寄り、グループ別に実施しました。普段は深く話をする機会があまりない社員の考え方や人となりを知ることができ、貴重なコミュニケーションの時間となりました。初めての試みということもあり、行動指針にまつわる目標を話す社員が多かったのですが、次回からは自らが実践した行動や挑戦をシェアしていけるように日頃から意識しようとする姿勢が見られたのも嬉しかったです。
−シェア会をさっそく実践していただき、ありがとうございます。小比賀専務がおっしゃるように、コミュニケーションの活性化や理念や行動指針の浸透、自己啓発など、さまざまなメリットがありますよね。ぜひ今後も続けていただければと思ます。
−Basic Cultureを制作して良かったと思う点はどのような部分ですか?
えぞいち 小比賀専務:運用を開始してから1ヶ月ほどしか経っていませんが、すでに良かったと感じる場面がいくつもありました。まず、役員側の意識にも変化が生まれたことです。Basic Cultureというのは、一般社員にとっては、社内の規程や制度がわかりやすく集約された便利なブックである一方で、役員側にとっては「果たすべき責任」となります。ブックに記載している以上、しっかりと実現していかなければならないので、改めて責任を自覚する契機となりました。また、こうした姿勢を示していくことにより、社員からの信頼にもつながっていくと確信しています。そのほか、新入社員が弊社の企業風土やルールを理解する上で、必要な情報がこの一冊に詰まっているというのが良かったです。評価制度や業務ガイドラインをいつでも確認することができ、新しく入社される方の不安を軽減できる効果があると思います。
−反対に、社員の皆さまから受け入れられなかった部分などはありますか?
えぞいち 小比賀専務:運用開始から日数があまり経っていないため、現時点では改善の要望などは寄せられておりません。ただ、運用を続けていく中で改善点が見つかってくると思いますので、次回の更新でさらに質の高いブックにできるよう、社員からの意見をどんどん集めていきたいです。
−責任という意味では、経営者層と社員の皆さまでブックの捉え方が変わるのがおもしろいですね。ただ、約束を果たそうとする姿勢は社員にとって非常に心強いものとなりますよね。
最後になりますが、来年度も更新して制作する予定があるか、制作する場合の改善したい部分を教えてください。
えぞいち 小比賀専務:来年度も100%更新するつもりですが、発行時期は検討中です。おそらく4月発行になると思います。改善したい部分としては、ページ数が物足りないという感覚があるので、抜粋箇所の見直しを行いたいと考えています。また、初年度版では、各種規程や評価制度、業務ガイドラインなどの内容が中心となっているので、人材育成にも役立てられる教育ツールとしての肉付けも行っていきたいです。たとえば、営業の心得やスキル向上の秘訣をまとめたいと考えておりますが、内容を検討するのが非常に難しいので、当分先の話になると思います。また、会社カレンダーに年間スケジュールを記載したり、業務ガイドラインの内容をより充実させたりと、より良いブックを作り上げていくためにも、従業員の声を聞きながら改良案を集めていきたいです。
−ありがとうございます。今回のBasic Cultureをベースに、来年度はさらにグレードアップできるよう弊社も尽力いたしますので、引き続きよろしくお願いいたします。
小比賀 様、本日はありがとうございました。
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